ワタシがウォーキングインストラクターになったワケ~出逢い編~

の続きです。

聞こえないくらいの声のボリュームの挨拶、笑顔を出せない、動きも鈍い『おだっち』。

おまけに人の顔を見て話せない。

何度注意しても、挨拶が聞こえない、笑顔も出せない。

他のアルバイトからは「クビにしないの?」と言われるくらい周りの足も引っ張っていたのです。

この子をホールスタッフとしてやとった本部にイラッとしながら、なにより、おだっちにイライラしながら1ヶ月が過ぎました。

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ほんとうにずっと暗い表情なのがなんだか気になりだして、一緒にアルバイトに採用になったおだっちと同じ高校のゆりこチャンにおだっちのことを訊いてみました。

『あの子のウチ、最近弟が生まれたんです。

それで、お父さんもお母さんも弟さんに付きっきりになっちゃったみたいなんです。

元々、(性格が)暗いから学校でも仲が良い子もいないみたいなんです。』

お家でも、学校でも孤立しているということだったのです。

それは確かにつまらないだろうなと、なんとなく暗い理由が見えてきた気がしました。

ある日、おだっちと二人きりで話す機会がありました。

その時におだっちが発した言葉で、彼女が暗いワケがハッキリわかりました。

「ワタシなんて、いなくなっても誰もさみしいなんて思わないんです。

ワタシのコトを好きな人なんて誰もいないんです。

ワタシが死んでも誰も悲しまないんです。」

ショックでした。

ショックで涙が出ました。

高校時代って、箸が転がっても爆笑出来るくらい毎日が楽しい時代です。

そんな時に、「自分は価値がない人間だ。」と思いながらおだっちは毎日過ごしている環境にいるんだ…

実は、ワタシも高校時代は家庭崩壊していて家庭環境が不安定でした。

でも、楽しいことも嬉しいことも悲しいことも素直に感じながら、孤独は感じず毎日過ごせていました。

それは、バイト先で出会った大人達がワタシを可愛がってくれたり、友人たちが気にかけてくれていたからでした。

ワタシの場合は、孤独を感じてもその孤独ごと受け止めて包んでくれる大人や友人が家族以外で側にいてくれたのです。

ワタシでも気づけないワタシの良さを沢山褒めてくれる人がいました。

ワタシの存在を認めてくれる人がいたのです。

だけど、おだっちにはおだっちの良さを認めて、存在を受け止めてくれているとおだっち自身が感じることが出来る人がいなかったのです。

高校生という若さで自分に価値を感じる事ができないおだっちを放っておけないと瞬間的に思ったワタシは…

「そんなことはない!!

ワタシはおだっちが大好きだし、おだっちがいなくなったら悲しいよ!」

と言ったのですが、おだっちはすぐにこういいました。

「それはウソです!」

そりゃウソだって思うと思います。

事実、その時はウソでした。

前の日まで、彼女の失敗に腹を立てしょっちゅう怒っていた、というより彼女にイラついていたのがハッキリ態度で現れていたのです。

そんなワタシが発する、取り繕ったウソの思いやりの言葉に真実味なんて感じる訳がないです。

でも、ウソを真実に変える必要があると思いました。

そのまま放っておけなかったから。

それから、ワタシはおだっちがワタシを信頼してくれるように、彼女自身が自分を好きだと思えるように、彼女と向き合い続けました。

その日学校で起きた事を聞いたり、テストの結果を聞いたり、とにかく彼女と話して彼女のことを沢山褒めました。

夏休みにはワタシの家に泊まらせ、恋愛の話も、友達関係の話も、家族の話もたくさん聴きました。

そんなこともあってか、おだったは徐々に表情が明るくなり、バイト仲間とも楽しそうに話すようになり、笑顔も出るようになりました。

冗談も言うようになり、バイトでも仕事がスムーズに出来るようになっていきました。

お客様から褒められるようにもなったのです。

「松原さん、ワタシ、バイトに来て松原さんと話ている時が一番楽しいです。」

おだっちが“楽しい”と言えるようになったことが本当に嬉しかったです。

「ワタシ、卒業するまでここでバイトさせてもらえませんか?」

自分の居場所を見つけたと笑顔で言っていました。

その頃、ワタシは異動が決まりました。

おだっちが高校卒業を3ヶ月後に控えた時でした。

スタッフは皆、ワタシが異動したらおだっちはきっとすぐやめるだろうと言っていました。

ワタシもそう思っていました。

なぜならば、おだっちはワタシの指示無しでは行動ができない子だったので、ワタシが休みの日はおろおろしているだけだと他のスタッフが言っていたのです。

が、おだっちの卒業を待つ訳にも行かず、ワタシは異動となりました。

その一ヶ月後、お店の様子が気になりスタッフの一人に連絡をしたときの事です。

当然おだっちのことも気になっていたワタシはおだっちはいるのかどうか聞いてみました。

おだっちは就職も既に決まっていたし、卒業まであと二ヶ月となっていたので、既に辞めていてもおかしくない状態でした。

スタッフの口から聞いたおだっちの状況にワタシは驚かずにはいられませんでした。

【ワタシがウォーキングインストラクターになったワケ~成長編~へ続く】

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